保護犬の極み

保護犬の預かりボランティアをしています

愛犬の命のため。やっぱり聞いてほしいお話。

里親さんに悲しい思いはしてほしくないので、何度でも伝えます。とにかく脱走対策は徹底的に!「うちの子は大丈夫」という気持ちは今ここで捨て去ってください。なにがなんでも愛犬の命を守ってください。約束!

 

なぜそんなに脱走の話ばかりするの?

なぜ私が脱走の話ばかりするかというと、あまりにも事故が多いからです。特に夏は雷や花火など大きな音に驚いて逃げてしまう子が多いです。いなくなっても帰ってくると思っている方もいますが、熱中症になったり、車に轢かれたり、犬の命にかかわるような事態になるケースもあると頭に入れておいてください。

私は目の前で近所の犬が脱走して車に轢かれる瞬間を目撃したことがあります皆さんに同じような経験をしてほしくありません犬を飼っている限り、脱走の危険とは常に隣り合わせなので油断せずにいつも気をつけてほしいです。

 

脱走しないためにはどうしたらいいの?

脱走が起こりやすいのは主に、散歩中や車での移動中ではないでしょうか。また大きな音に驚くなどして家の中から逃げることもあります。しつけをしているから大丈夫と思われる方も多いのですが、どんな子でも逃げてしまう可能性はあります

最低限の対策として以下は徹底してください。

 

①人間や車がいない場所であっても、ドッグラン以外では必ずリードをつける

SNSでは人間や車がいないからといって犬をノーリードで遊ばせる様子をよく目にします。でもノーリードは絶対にやめてください。脱走以外にもトラブルに原因になりやすいです。

②首輪やハーネスは指一本分くらいの隙間できつめにつける

→ハーネスがゆるめの子が多いです。パニックになると簡単に抜けるので注意!

③首輪とハーネスそれぞれにリードをつける「ダブルリード」でお散歩する

→万が一、リードから手を離しても大丈夫なように、2本のリードのうち1本は肩にかけたり腰に巻きつけたりしましょう。ベルトやウエストポーチなどにカラビナで固定しても◎ここまでやらなくてもいいと思われるかもしれませんが、リードを手放したことによる脱走がとっっっっっても多いです!!!!!!

これだけで事故の確率がかなり低くなるので、ダブルリードにしない理由がありません。

④車での移動はキャリーに入れるか、リードをつけて係留する

→よくあるノーリードで抱っこは大変危険なのでNGです!車から飛び出る子は意外と多いです。少しの距離でも対策を徹底してください。

⑤玄関にペットゲートをつけたり、網戸に近づけないように工夫したりして犬が外に飛び出さないようにする

→雷や花火など大きな音に驚いて逃げ出すことがあります。パニックになると網戸を簡単に突き破ります。普段から近づけないように工夫をしましょう。庭で遊ばせる場合も脱走しないように要注意!

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https://chibawan.net/wp-content/themes/chibawan/images/help/poster/maigo_dog_B4.pdf

脱走したらどうしよう? 

 残念ながら対策をしていても脱走してしまうケースもあります。万が一脱走してしまった場合はすぐに探す!初動が大切です。いなくなった場所の周辺を捜索しながら以下のことも必ずおこなってください。

①警察や保健所に連絡する

→すぐに連絡しましょう。保健所に収容された場合、期限内に迎えに行かなければ殺処分される可能性もあります。きちんと問い合わせをすることを忘れずに。

SNSで情報発信

TwitterInstagramなどのSNSで情報発信し、情報提供を呼びかけましょう。いなくなった日時や場所、犬の特徴(見た目や性格)など、写真もつけてできるだけ詳細にわかりやすく情報発信することが大切です。迷子掲示板に載せてもらうなど少しでも多くの人に情報を届けられるよう工夫してください

③ポスターやチラシの活用

→(許可を得て)ポスターを貼ったり、いなくなった付近でチラシのポスティングをおこないます。近隣の施設に声をかけておくのもよいでしょう。手間はかかりますが、インターネットをあまり利用しない方にも情報が届くようにするのは大切です。

https://www.koinuno-heya.com/maigo/index.html

日が経つごとにどんどん移動して、隣町など遠くへ行ってしまうこともあります。ずっと同じ場所を捜すのではなく、捜索の範囲を広げることも検討したほうがよいかもしれません。

とにかく迷子にさせないことが何よりも大切です。また、鑑札と注射済票と併せて住所や電話番号の書かれた札も装着しておくのもおすすめです。(鑑札と注射済票の装着は法律で義務付けられています!)

念には念を入れて愛犬の命を守ってください!

ここまで伝えても対策しない人はしないです。私には対策をするように強制する権利はありませんので、やりたくなければやらなくてもかまいません。

「うちの子は言うことを聞くから逃げ出すわけがない」「何年も一緒にいて慣れているから脱走はしない」「以前も犬を飼っていたけど脱走対策なんてしなくても大丈夫だった」

↑愛犬を脱走させた人が言ったことばです。あなたは対策しますか?しませんか?

この記事が愛犬の命を守る行動のきっかけになれば幸いです。