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【岐阜大学】動物の命を守りながら高度な手術実習を

岐阜大学クラウドファンディング。繰り返し使える臓器模型で動物の命を守りながら高度な手術実習を実現するためのプロジェクトだそうです。ぜひ以下のページをご覧ください!

readyfor.jp

岐阜大学応用生物科学部共同獣医学科では、動物のお医者さんである獣医師を養成しています。

獣医師を志す学生は、犬や猫、牛などの動物の病気を診断・治療する臨床獣医学の知識や技術を学びます。

臨床獣医学の学びの中で、「手術の技術習得」が特に課題となっています。

獣医学において動物の命を守るために行われるのが外科手術です。この外科手術を学ぶために、生きた動物(生体)を利用することは、動物愛護の観点から望ましくありません。そのため、これまで大学での手術の技術習得は座学と映像視聴、手術見学が中心であり、切開や縫合などの実技トレーニングが不十分になっています。手術手技の修得が不十分な状態で卒業し、臨床現場で初めて手術を経験する獣医師も少なくありません。
 

動物の命を守るために、動物の命を犠牲にするのか。

これまで獣医師を養成するための学びの場は、こうした葛藤の中にありました。

そこで私たちは、このような課題を解決し、生体を用いない臨床教育を達成するために、切開と縫合などの手術が学べる臓器模型の開発に取り組んでいます

これまで、臓器模型を開発するための資金は研究・開発費として調達することができました。その一方で、実際に学生1人1人が実習で臓器模型を使用するためには、学生の数だけの臓器模型を用意する教材費(材料費および製作費)が必要です。
 

現在、そのための教材費が不足している状況です。そこで今回、開発した臓器模型を学生たちが実際に手術実習で使用できるようにするため、模型の教材費を募るべく、クラウドファンディングに挑戦することを決めました。

 

動物の命を犠牲にしない臨床教育を実現し、学生たちが卒業後、自信を持って臨床の現場に立てるように。そしてこれらを達成できれば、質の高い獣医療に繋げることができ、多くの命を救うことができる可能性も高くなります。

 

獣医療の未来を担う学生たちに、動物の命を犠牲にしない高度な学びを提供するために。

そして、今後この学びを広げ、日本の獣医療の質を向上させるために

 

ぜひ、ご賛同いただける皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

とても素晴らしい取り組み!応援しています!

プロジェクト概要を読んでいて驚いたのは10年ほど前から生体を使わない教育が徐々に広まってきているということ。↓

10年ほど前までの獣医学の手術学実習では、ウシ、ウマ、ビーグル犬などの生体を用いて行うことが一般的でした。

しかし昨今では、動物愛護の観点から、教育現場においても「Replacement(代替):できる限り動物を供する方法に代わり得るものを利用すること」「Reduction(削減):できる限りその利用に供される動物の数を少なくすること」「Refinement(改善):できる限り動物に苦痛を与えないこと」の3Rの徹底が強く求められるようになり、動物愛護の精神や関連法律に準拠した、生体を使わない教育を推進することが先進国の責務となっています。

実は12年前くらいに某大学の獣医学部のキャンパスの近くに住んでいたことがあり、たくさんの動物が牧場のようなところで飼育されているのを見ました。この子たちは一体どうなるんだろう…実験とかに使われるのかな…と心配になったのを覚えています。(どんな目的で飼育されていたのかは不明で、そこにいた動物すべてが命を奪われるとか苦痛を与えられるとかそんなわけではないと思いますが)

現在はできるだけ生体を使わず、みんなが安心してきちんと手術技術を習得できるような方法が模索されているなんて…!まったく知らなかったです。臓器模型は高額とのことですが、生体を飼育管理するコストもかなりのものだと思いますので長期で考えると経済的にもいいのではないでしょうか。

私は不幸な動物を減らすために獣医師の育成環境・労働環境はとても大切だと考えています。動物そのものと向き合うことはもちろん大切ですが、動物を取り巻く人や物、仕組みにも目を向けていく必要があると思っています。ここは語り出すと闇が深い部分にも切り込んでいくことになるので今回は省略!

クラウドファンディングは立ち上げるまでも大変ですがプロジェクト中もやることが意外とたくさんあります。大学生活は多忙でしょうが無事に目標達成できるように応援しています!

 

 

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最後まで読んでいただきありがとうございます!
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